2015年8月4日火曜日

朗読幻奏4【夢うつつ】


2015年8月4日(火)
開場:18時半 プレトーク:19時 開演:19時半

作品:泉鏡花「化鳥」、京極夏彦「鬼交」
演奏:音ノ刃
スガダイロー(pf)、日比谷カタン(Gt・朗読)、福原千鶴(鼓・朗読)】
ゲスト:京極夏彦氏
プレトーク司会:東雅夫氏
チケット代4000円

チケットご予約受付は8/4正午まで。
以降は17時半以降、会場に直接お越し下さい。当日券若干ございます。
全席自由(当日18時から4階会場受付にて整理券配布) 
※17時半より前にはお並び頂けません
会場奥行きが狭く舞台までの距離はあまり差がありません)※未就学児のご入場はご遠慮ください

ご予約は roudokugensou@gmail.com 宛に
お名前・フリガナ/ 郵便番号・ご住所/ 枚数/
をご記入の上お申し込み下さい。
メールにて振込先等をご連絡致します。


会場:本所地域センターBIG SHIP4階ホール
(墨田区本所1丁目13番4号)

電車でお越しの方
都営浅草線・都営大江戸線「蔵前」駅より徒歩8分
東京メトロ・都営浅草線「浅草」駅より徒歩12分
都営浅草線「本所吾妻橋」駅より徒歩12分
JR「両国」駅より徒歩15分
バスでお越しの方
東京都バス
「本所一丁目」バス停より徒歩1
38(東京都リハビリテーション病院前)(両国駅前)
24(東大島駅前)(浅草寿町)
02(錦糸町駅前)(大塚駅前)
33(亀戸駅前)(豊海水産埠頭)
 区内循環バス
(すみだ百景すみまるくん)
19番「若宮公園入口」バス停より徒歩3

2015年7月12日日曜日

東雅夫さんの[朗読幻奏4]推薦文と作品解説


 今年もまた、「音ノ刃」の夏がやってきた。
 スガダイロー、日比谷カタン、そしてコンセプト・メイカーである福原千鶴というトリオが、誰も聴いたことも視たこともない朗読と演奏の文学魔界を、ステージ上に幻成させる季節──今年は、ユニット名の命名者である京極夏彦がふたたび参加して、もはや伝説と化したファースト・ステージの興奮が再現されることになりそうだ。
 なにしろ演目からして今回は尋常ではない。京極による話題の新作『鬼談』の巻頭に収められた稀代の怪作「鬼交」と、文豪・泉鏡花の初期傑作「化鳥」という、およそ1世紀を隔てて相対峙する異形の独白体小説のカップリングである。
 キイワードは……「混淆」だろうか。夢と現実(うつつ)が、人と人ならざるもの(魔物であれ禽獣であれ翼の生えた美女であれ)とが、思うさま混じり合うことの陶酔と、隠微な官能と。ぜひ御一緒に、融け合いましょうぞ。
     
東 雅夫(文芸評論家/アンソロジスト)


【化鳥解説】
文豪・泉鏡花が1897年4月、「新著月刊」第1号に発表した短篇小説。作者の故地・金沢の浅野川周辺を舞台に描かれる、無垢な少年の目に映じる卑俗な人間たち、蠱惑的な自然、天啓のごとく到来する有翼の佳人……時代に先駆けた一人称独白体小説として近年、再注目されている小傑作。国書刊行会から『絵本 化鳥』(中川学・絵)も発売中。

【鬼交解説】
京極夏彦が2000年2月、競作集『エロティシズム12幻想』に発表した短篇小説。淫夢魔(インクブス/スクブス)の伝承をベースに、睡眠中の女性を襲う得体の知れぬモノの恐怖と魅惑を、変幻自在な一人称独白体で描き、衝撃を与えた異色作である。最新の短篇集『鬼談』(KADOKAWA)の巻頭に収録。