2013年8月1日木曜日

  

 2013年7月28日 朗読幻奏【姫と鬼】 -泉鏡花・京極夏彦の夜-



おかげさまで盛況のうちに終えることが出来ました。追加席も完売でした。

ご来場頂いた皆々様、本当にありがとうございました。


終演後の一枚 左からスガダイロー、石井千鶴、京極夏彦、日比谷カタン 撮影:森孝介

2013年7月28日日曜日

朗読幻奏【姫と鬼】 -泉鏡花・京極夏彦の夜-


2013728日(日) 19時半開演   

19時開場 21時半終演予定

【お客様へ】深川江戸資料館二階<ホール入場は18:30頃>からとなります。
また、21:30頃終演で、22時には完全退館です。
慌しく恐縮です。詳細は会場でアナウンス致します。

出演者  スガダイロー(pf)
     日比谷カタンgt、朗読)
     石井千鶴(小鼓、朗読)
ゲスト  京極夏彦(朗読)


会場   深川江戸資料館小劇場

     半蔵門線 大江戸線「清澄白河駅」
     A3出口より徒歩3

作品   京極夏彦『鬼縁』
     泉鏡花『天守物語』

チラシ 写真:森孝介/デザイン:日比谷カタン


チケット代3000円(前売)3500円(当日)
全席自由
roudokugensou@gmail.com 宛に
お名前・フリガナ/ 郵便番号・ご住所/電話/ Email / 枚数/をご記入の上お申し込み下さい。



※お支払いはゆうちょ銀行振り込み(振込手数料はお客様のご負担)となります。
 チケットの確保が済み次第、金額と口座をご案内します。
 振込頂いた時点で予約確定となります。
※チケットは入金確認後郵送となります。なお、お振込みから発送までお時間を頂く場合もございます。
※入金後のキャンセル・変更はお受けできません。
※送料¥100を頂きます。
※3日以内に当方からの返信がない場合、roudokugensou@gmail.com までお問い合わせください。 

協賛   怪談専門誌『幽』(メディアファクトリー)
協力   公益財団法人江東区文化コミュニティ財団
制作協力 岩神六平事務所     

2013年7月19日金曜日

京極夏彦氏について

 
 今回、京極作品の一覧を見て、京極さんの作品に通底する怪談や民俗学のにおいと、その上での作品の幅広さを改めて感じました。 「姑獲鳥の夏」を初めとした百鬼夜行シリーズはもちろん、ごく最近では「遠野物語remix」が注目されています。著作とは異なりますが、大きな仕事に「水木しげる漫画大全集」の監修があります。陣頭指揮のみならずレタッチ作業もなさるそうです。
 京極さんには声優、俳優としての一面もあり、鬼太郎を始め数々のアニメや映画、朗読イベントにも出演されています。京極さんと親交の深い東雅夫さんからも、声と滑舌の良さ、即興への対応力の高さについて伺っています。 今回取り上げる「鬼縁」と同じシリーズの「冥談」のCMでも、朗読を聞くことができます。
 今回、演奏陣のみでのリハーサルはしましたが、京極さんとは当日初めて音を出します。完全な即興での斬り結びやシンクロが今から楽しみです。

                            石井千鶴
 

2013年7月18日木曜日

告知動画

告知動画が完成しました。
一人一人の演奏と、映像を合わせています。
スガダイローverは「夜蜥蜴」という曲。
ビブリオフィリア(本の虫)が色んな状況で本を読んでいるという次第。
全員verはそれぞれ別に演奏した音を同時に流しています。

映像:森孝介、ディレクション:日比谷カタン


2013年7月13日土曜日

「鬼縁」について


 クラシックでも邦楽の古典でも、既に亡くなった作曲家の作品を演奏することが多いのですが、現代曲の場合は作曲家に細かい点を聞きながら演奏できることもあり、それぞれ違う難しさや面白さがあります。  
 今回は生誕140年の泉鏡花と、現在活躍中の京極夏彦さんの二作品を取り上げます。「天守物語」は発表されてから96年、「鬼縁」は発表されてから約7ヶ月の作品です。  
 昨年末の"泉鏡花ナイト"では、泉鏡花の「天守物語」「龍潭譚」「外科室」という三作品を取り上げました。今後もしばらく泉鏡花作品に限定することも考えましたが、是非今生きている小説家と何か一緒にしたいという思いがありました。そこには、文学と演劇、音楽に携わる者達が影響し合ってより面白いものをつくること、例えば泉鏡花と喜多村緑郎(母方の遠縁にあたります)、三島由紀夫周辺、山下洋輔さんと筒井康隆さん等々の関係性への憧れも影響しています。  
 原作者と作品を一緒に読むことが出来るということも、実はなかなかないことだと思います。私個人で考えると、谷川俊太郎さん、佐々木幹郎さんをはじめ、詩人による朗読と演奏をする、詩に曲をつけるという機会はありますが、小説は初めてです。  
 怪奇幻想文学のアンソロジストとして名高い東雅夫さんとは"泉鏡花ナイト"をご覧頂いた時、初めてお会いしました。それを機に、東さんが編集長を務める『幽』を拝読しました。そこに載っていた「鬼縁」に私は引き込まれました。共感と言ってもいい感覚でした。一読して、自分の朗読幻奏のスタイルにもぴったりだと思いました。世界を異にした2人の主人公によって語られるパラレル進行、しかも一ページ毎という点も特徴的で興味を引かれました。都会的で乾いた調子の現代パートと江戸時代の重厚さの対比も他にないコントラストです。  
 その後、談シリーズの現在出ているものは全て読みました。その上で、今の私にとって一番音楽と合わせてみたいのは「鬼縁」でした。
                                 石井千鶴

2013年6月25日火曜日

7/28【姫と鬼】推薦文-東雅夫さんから


今回に向けて推薦文を頂戴しました。
チラシの裏にも掲載していますが、こちらにも載せておきます。
光栄です。(千鶴)


 朗読ブームが続いている。特に最近顕著なのが、怪談文芸や幻想文学系の朗読である。石井千鶴、スガダイロー、日比谷カタンという異色のユニットによる朗読演奏会「泉鏡花ナイト」にもそうした流れの中で際会した。私には斯界の大先輩にあたるカマル社の桑原茂夫さんが縁結びであった。叩きつけるように囁くようにダイローのピアノが構築する「音場」で、千鶴の小鼓と少年のような声が、カタンのギターと妖女のごとき声が、文豪鏡花の変幻きわまりなき言語魔界をたいそう鮮やかに聴覚化し視覚化してゆく様を目の当たりさせられ呆然陶然。鏡花作品の朗読には幾度も接している私にも未曾有の体験となった。そんなトリオに今回は、京極夏彦の作品と客演が加わるという。〈姫〉と〈鬼〉たちが織りなす幻妖のステージに、興趣は高まるばかり也。         
                                  東雅夫